本技術は、衣服に多数のセンサを分布させたウェアラブルシステムを実用的な形態で実装することを可能とするものです。これにより、人の生理的状態などに関する様々な情報を非拘束で長時間連続的に計測・記録することができ、「病院で、機器に繋がれて、短時間だけの状態を見る」という従来型の計測では得られない情報を得ることが可能になると期待できます。たとえセンサ一つ一つの計測の正確度や信頼性が低いものであったとしても、このような形態であるからこその有用性を見出し、実応用に繋げることを目指しています。技術の要点は、導電性の布を用いて衣服に取り付けた小さなセンサ端末のネットワークを形成することです。センサが動作するのに必要な電源供給と、データのやり取り(通信)を無配線で実現します。2枚の導電布の間に非導電性の布を挟んで、ピンバッジ状のセンサ回路基板を突き刺すだけで接続できます。2枚の導電布が2本の電線と同じ役割を果たし、突き刺したピンバッジ状の回路はすべて導電布上で電気的に並列接続されることになります。このすべてが並列接続されたバス上で、直流での給電と1Mbpsオーダーのシリアル通信を同時に実現する技術を開発しました。



