当研究室では,デジタル直接駆動技術の研究開発を行っています.デジタル直接駆動技術は,これまでアナログの信号で駆動していたスピーカやモーターなどの機器を,コイルを複数に分割するなど内部構造の若干の変更により,デジタル信号で直接制御できるアクチュエーターに進化させます.この際,内部コイル等の素子値バラツキにより制御精度が制限されないように,素子値誤差の影響を打ち消す駆動すべきコイル等を高速に計算で求め,高精度特性を実現します.また,コイル等を分割したため,低出力時に無駄な駆動を抑えることで効率の改善も図れます.センサに応用した場合は,センサからのアナログ信号を高精度にデジタル信号に変換する際にも,デジタル直接駆動技術を適用することで高精度変換を実現します.また,現在,血糖値センサのセンサ部分に新しい技術を提案しています.本技術と組み合わせることで,これまで血液のサンプルが必要であった血糖値の測定を,指を載せるだけで計測出来る非侵襲血糖値センサの開発も行っています.