東京農工大学は多摩地域に立地する国立大学として、来年2024年には創基150周年を迎えます。その起源は明治政府による「殖産興業」政策が母胎であり、1874年(明治7年)に現在の新宿御苑内に設立された内務省「農事修学場」が農学部へ、同じく「蚕業試験掛」が本学工学部となりました。昨年度からの第4期中期目標期間においては、農学と工学の知恵と技術を調和させ、尖端研究力に基づいて地球規模の課題解決に取り組んでいるところであり、『人とかがやく』を学長ビジョンに掲げ、人の未来価値を最大に高めることへのチャレンジングな取組を行っております。また2021年には、本学の重点研究領域である食料、エネルギー、ライフサイエンス等の研究を支える「電子顕微鏡」、「核磁気共鳴装置」、「質量分析計」、「分光分析装置」を中核的な研究施設(コアファシリティー)として位置づけ、「スマートコアファシリティー推進機構(通称“スコップ”)」を組織致しました。「スコップ」においては教職員・学生ばかりではなく、学外の企業・組織の皆さまにもこれら研究施設をご利用頂けますよう、専門技術者による分析技術の指導を含めてご提供しております。